本記事では以下の内容についてみていきます。
- 退職代行が甘えではない理由3選
- 甘えと言われてしまう原因、なぜそんな風に言われるのか？
- 退職代行を利用した方がいいケースとしない方がいいケース
退職代行を利用することについて甘えなんじゃないか、非常識と思われるのでは？と悩んでいる方は参考にしてみてください。
退職代行は甘えでも非常識でもない理由
退職代行サービスは単純に退職する際の手段の1つだから
退職代行サービスは単純に退職する際の手段の1つです。
決して甘えではないし、非常識でも、無責任でもない、ただの退職手段の1つです。
- 自分からは言い出しづらいことを代わりやってくれる。
- 自分で伝えるより手続きがスムーズに進む。
- 最短でその日から会社に行く必要がなくなる。
パッと挙げるだけでも利用するメリットは多いです。
とはいえ
- 退職するだけなのにお金がかかる
- 利用した業者によってはトラブルの原因になる
などデメリットがあることも事実です。
利用すること自体決して甘えでも非常識でも無責任でもありません。
自分自身の今の状況をしっかりと振り返り利用するメリットの方がデメリットより大きいのであれば使うべきです。
一方でメリットよりデメリットの方が大きいのであれば退職代行は使わず、自分自身で退職の手続きをしていくといいでしょう。
退職は本人が申し出る決まりはないから
前提として民法では退職の意思を伝えた2週間後に辞めることができます。
これは労働者の権利であって、意思を伝えるのは本人でなければいけないといった決まりは全くありません。
対等な立場で退職手続きできる手段だから
退職の意思を伝える相手は基本的には直属の上司です。
きよなりこの時点で伝える側は弱い立場にいるため不利ですよね・・・。
退職は正当な権利なのに、どうしても退職をさせてもらうみたいな形になりがち…
- 過度な引き止め似合う
- 言いくるめられてうやむやにされる
- 他で通用しない、今やめてどうなる、他に雇ってくれるところなんてない、他はもっと厳しいぞなど脅してくる
といった被害に遭いなかなか辞めさせてもらえないケースも・・・。
会社との交渉が可能な退職代行を利用することで、自分ではなかなか切り出しづらい退職時の有休消化や未払いの残業代、退職時の条件なども交渉ができます。
退職代行はむしろ対等な立場で退職の手続きが行える手段であると考えます。
きよなり僕の実体験ですがなかなか立場の弱さ的に交渉ができず結局退職日ギリギリまで出社して残っていた有給を全く使うことができないということもありました。。。
退職代行が甘え、非常識と言われる原因はなぜ？
退職手続きという大事なことを他人に任せるのが無責任
退職手続き＝大事なこと
大事なことを他人に任せるなんて無責任じゃないか！甘えだ！という見方です。
退職代行を利用する理由が手続きや自分で言うのが面倒だから、なんとなく言いづらいからという理由であれば確かに無責任や甘えだと言う見方にも納得できます。
しかし実際に退職代行を利用する方の理由としては、
- 自分で伝えることが不可能な状態まで精神的に追い詰められている
- 過度な引き止めに遭い自分でいくら伝えても辞めさせてもらえない
といったケースが多いです。
退職代行は甘えだと言う見方をする人は利用する人の立場に立った意見ではありません。
自分が職場で退職代行を検討するくらい追い詰められていないから言える意見であって全く気にする必要はありません。
今までの当たり前と異なり非常識だから
今までは退職の意思は本人が伝えるのが当たり前でしたし、そもそも代行サービス自体ありませんでした。
そのため、今までの常識に当てはまらないから非常識で受け入れ難いという意見です。
自分達は言いづらいけどみんな自分の口でやってきたんだ、人に任せるなんて甘えだ・・・。
今まで代行を使わずに退職してきた人は2〜3ヶ月も前に退職のを意思を伝え、周りからはあいつ辞めるんだと思われている中退職日（最終出勤日）まで出社し続ける必要がありました。
退職代行を使うことでいきなり会社に来なくなってそのまま退職完了というのが納得できない甘えてるといった意見につながっていると考えます。
正直なところ今までの常識、非常識、普通、当たり前なんて簡単に変わるから気にする必要なんてありません。
以前は接客業でマスクをつけるなんてあり得ませんでしたが今ではマスクをつけない接客があり得ません。
時代はどんどん変化していて今までの当たり前なんてすぐに当たり前じゃなくなります。
逆に今までの非常識は簡単に常識になります。
退職代行は甘えだとか非常識だとか言うのは時代の変化に対応できていない人の意見ですので全く気にする必要ありません。
社会人のルール、マナーだから
報告、連絡、相談の「ほうれんそう」は社会人のマナーだから、退職についてもきちんと報告、連絡、相談するのがマナーだという意見です。
相談したら何か変わるのでしょうか？
上司は相談を受けたらその部下のことを思って行動してくれるのでしょうか？
僕はむしろ退職時に上司に相談なんて絶対してはいけないと思います。
やめようと思ってますなんて相談したらやめる理由を潰されて向こうに都合よくやられるだけです。
そもそも会社側はしっかりルールやマナーを守っているのでしょうか？
自分達は守ってないのにこっちにはルールやマナーを押し付けてきているだけでは？
であれば社内のルールやマナーなんて知ったこっちゃないです。
引き継ぎが不十分で会社側が困るから
退職代行を使うと即日退職、最短でその日から出社する必要がなくなります。
その結果通常の退職手続きであれば行う、退職日まで後任への業務の引き継ぎや、営業であれば取引先への挨拶などが十分にできないまま退職となる可能性があります。
あなたを散々困らせておいて、自分達が困ることになったら甘えだとか理由をつけて辞めづらくさせているだけです。
退職代行利用時の引き継ぎに関してはこちらの記事をご参考ください。
礼儀がなっていないから
- 今まで働いていた会社に対する礼儀がない
- 最後くらい自分の口から伝えるべきだ
- お世話になった会社に対して失礼だ
という意見。
いやいや、そう思えない会社だから退職代行を使ったんでしょ？
少なからず感謝の思いや恩を感じているのなら退職代行を使わないで自分で伝える人も多いでしょう。
退職代行サービスを利用する方は上司や先輩からのパワハラだったり、過度な引き止め、過酷な労働環境など会社に対して嫌な思いをしている、追い詰められている人が多いです。
なぜこちらだけ礼儀正しくいなければいけないのでしょうか？
きよなり気にする必要全くないです！
退職代行を利用した方がいいケースと利用しない方がいいケース
利用した方がいいケース
退職を言い出せないケース
上司のパワハラやいじめに近い状況など職場の人間関係が悪くなかなか自分からは言い出すことができないケースです。
また逆に頼られる存在であり、自分がやめたら回らなくなるという責任感からなかなか言い出せない人も決意を固める意味でも利用をおすすめします。
精神的に追い詰められている
- 責任感が強くて仕事を抱え込んでしまう
- 人間関係から精神的に追い込まれる
- 休みの日や家に帰ってからも仕事のことばかり考えてしまう
- 夜眠れなくて朝起き上がれない
こんな時は一刻も早く退職代行を使った退職をおすすめします。
仕事以外の時間にストレス解消法を試しても一時的な気の紛らわしにしかなりません。
根本的な問題である今の仕事での悩みが解決されてないからです。
きよなり実体験ですが何をやっても解消されなかったストレスが仕事を辞めたことで一気にスッキリした気分になりました。
過度な引き止めにあっている
上司の方が立場が強いく、言いくるめられてしまう場合なども退職代行の利用をおすすめします。
- もうちょっと頑張れ、一度でいいから本気で頑張ってみろよ
- 今やめてもどこも雇ってくれないぞ
- うちの会社ほど楽な環境はないぞ？
- そんなんじゃどこ行っても通用しないぞ？
これは全部実際に僕が言われた言葉ですが全部なんの根拠もありませんでした。
結局雇ってくれるところはありましたし、以前の会社よりも楽な環境でそれなりにやれています。
自分もそうですが気が弱い、なかなか言い返せない、結果うまく丸め込まれてやめさせてもらえないといった場合は自分一人でなんとかしようとせず退職のプロの力を借りましょう。
利用しない方がいいケース
職場の人たちと今後も関係性を続けたいと思っている場合
退職代行を利用して退職するとその時点でその後出社することなく退職が可能です。
しかし一方で今の会社の人たちとの人間関係は間違いなく切れることでしょう、
きよなり使われた会社の人間でよく思う人はまずいないでしょう・・・。
とはいえこれからやめる会社の人間関係なんて正直どうでもいいですし気にする必要なんて全くありません。
僕も辞めた会社の人たちとはそれっきりいっさい連絡を取ることはありませんでした。
ただし退職後も次の仕事の関係などでその人たちとの関係性が続いてしまうことが想定される場合や、レアケースかと思いますが退職代行を使うけど今の会社の人たちと今後も関係性を続けていきたいのであれば退職代行の利用は控えるべきです。
まとめ：退職代行は甘えでも非常識でもない！
結局のところ退職代行を甘えだとか非常識だとか言う人たちは退職代行を使われると自分達が困るから、もしくは気に食わないからです。
使う側からすればそんな人たちのこと気にする必要はいっさいありません。
大切なのは自分自身で、会社はあなたを守ってくれませんし、あなたを守ってくれる会社であればそもそも退職代行を使おうなんて思いもしなかったでしょう。
退職代行は甘えでも非常識でも、無責任でもありません。
退職のためのただの1つの手段で、あなたを守る武器になります。
退職代行に偏見を持つ人たちなんか無視して、自分自身を守るために使うべき手段であると考えます。